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子ども専用、楽しく読書 石岡に4月、図書館開館

スペースをゆったり確保した「こども図書館本の森」=石岡市府中
スペースをゆったり確保した「こども図書館本の森」=石岡市府中


石岡市若宮1丁目の市立中央図書館脇に、「こども図書館本の森」(同市府中2丁目)が来月1日開館する。図書館内に子ども用の部屋を設ける例は多いものの、子ども専用の独立した建物は県内初。内覧会が29日開かれ、市民から「大人に気兼ねなく、子どもと本を読める」と喜ぶ声が聞かれた。

「本の森」建設計画は、これまで中央図書館が抱えていた児童コーナーのスペースの狭さと、子どもの声が一般利用者に与える影響に配慮したことなどから進められた。独立した建物にすることで、新たに「親子など家族の絆や、小さな子どもを持つ親同士の交流を深める場づくり」を目指す。

蔵書は約3万冊で、幼児から小学生までを対象とした絵本や児童書、同市や県の郷土資料など。靴を脱いでゆったり過ごせるカーペット敷きの「おはなしの部屋」では、絵本の読み聞かせを開くほか、自由に絵本と親しめ、会話もできる。「調べ学習」ができるタブレット端末や学習スペースも設置。館内外とも壁面には、石岡の民話や絵本の世界が描かれている。なお、「本の森」の名称は、市内小中学生の応募作品約2900点の中から選ばれた。

中央図書館長を兼ねる岡野晋一館長(64)は「市民のニーズに応えながら新企画を模索し、本に親しむ来やすい場にしていきたい」と意気込む。1歳児と訪れた市内の母親(38)は「図書館は静かにしないといけない所で、なかなか子どもを連れて来られなかったが、今度は本をゆっくり選んで読める」と話した。

1日はオープン記念として、中央図書館で開館式を行った後、こども図書館に場所を移し、テープカット、おはなし会(午前10時50分〜)、歌人・作家の東直子さんによる記念講演「ことばの不思議」(午後1時半〜)がある。 (高畠和弘)

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