友好、発展へ交流協定 県観光物産協 韓国・済州協と
県観光物産協会(会長・橋本昌知事)と韓国・済州特別自治道観光協会(金瑛珍(キムヨンジン)会長)は26日、相互交流の拡大と両地域の観光産業の発展に向け、友好交流協定を結んだ。水戸市内のホテルで締結式を開き、橋本知事と金会長が協定書に署名した。県観光物産協会が他団体と友好交流協定を結ぶのは初めて。
両団体は協定により、友好関係の構築と両地域の観光産業発展のため、相互に協力し、観光や文化、スポーツなど幅広い分野で交流を活性化させる。
橋本知事は締結式で「済州は世界的に有名な観光地で、同協会と協定を結べたことはうれしい。県一体となり観光交流に取り組みたい」とあいさつ。金会長は「協定をきっかけに、両地域の持続的な発展につなげたい」と期待した。
県国際観光課によると、協定締結の背景は昨年度に運航した茨城空港のチャーター便が盛況だったためという。茨城-済州間で昨年7月と10月、今年3月にチャーター便計6往復12便を運航したところ、いずれの便も満席だった。済州特別自治道観光協会によると、本年度もチャーター便を運航する計画があるという。
昨年の韓国からの本県宿泊者数は前年比12・4%増の1万1170人で、年々増加傾向にあるという。
(磯前有花)