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桜川・地域医療センター着工 来年10月、新中核病院と同時開院

工事の安全を願いくわ入れする大塚秀喜市長=桜川市高森
工事の安全を願いくわ入れする大塚秀喜市長=桜川市高森
さくらがわ地域医療センターの完成イメージ図(桜川市提供)
さくらがわ地域医療センターの完成イメージ図(桜川市提供)


筑西市民(筑西市)と県西総合(桜川市)、民間の山王(同)の3病院の再編統合により、新たに建設される「さくらがわ地域医療センター」の起工式が24日、桜川市高森の建設予定地で開かれ、関係者約80人が工事の安全を祈願した。同センターは1次(初期)医療を担うとともに、回復・維持期を中心とした入院診療を行う。2次救急医療を提供する新中核病院「県西部メディカルセンター」(筑西市)とともに、来年10月の同時開院を目指す。


さくらがわ地域医療センターは、JR大和駅北側の桜川市高森地区に建設される。敷地面積は約5400平方メートル。鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積は1万400平方メートル。内科、外科、小児科、整形外科、眼科の5科に常勤医を配置する。病床数は一般病床80床、療養病床48床の計128床。総事業費は約72億3千万円。指定管理者制度を導入し、山王病院を運営する医療法人隆仁会を管理者とする方針。

式では、大塚秀喜市長らがくわ入れを行い、工事の安全を祈った。大塚市長は「市民の皆さんに信頼され、愛される病院となるように努めていく」とあいさつ。来賓の橋本昌知事が「医師、看護師をどう確保するか大きな課題がある。県としてもどう医療機能を充実していくか支援していかなくてはならない」と述べた。

筑西、桜川両市の新中核病院整備を巡っては、2009年に県が策定した「地域医療再生計画」に、両市の病院を再編統合して新たな病院を整備する方針が盛り込まれたが、建設地や病床数などで紆余(うよ)曲折があった。両市は14年末、筑西市民と県西総合、山王の3病院を2病院に再編統合することで合意した。

県西部メディカルセンター(250床)は昨年12月に着工し、整備が進んでいる。

(平野有紀)

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