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19年国体 おもてなし、県民総参加

那珂市立五台小の児童(左)に花苗を託す県立水戸農高の生徒=那珂市東木倉
那珂市立五台小の児童(左)に花苗を託す県立水戸農高の生徒=那珂市東木倉


2019年の茨城国体を盛り上げようと、県は、ボランティアやおもてなし活動など県民運動に力を入れる。県民が本県の魅力をアピールするとともに、来県者をおもてなしの心で迎える態勢づくりを目指す。県国体・障害者スポーツ大会局は「選手や観覧者と一緒に、感動と喜びを共有できる県民総参加の大会を目指す」としている。

県民運動は、(1)活動への参加(2)おもてなし(3)スポーツ推進(4)県の魅力発信-の四つが柱。16年度の県政世論調査によると、国体・障害者スポーツ大会で県民が参加したい項目は「応援」(44・7%)、「県民運動や運営」(28・7%)だった。同局は「県民の多くが何らかの形で両大会に参加したい意向を持っている」と捉え、県民運動など「参加機会の創出を図ることが必要」とする。

■「花いっぱい運動」
県民運動の中心となるのは「1974年の前回大会のレガシー(遺産)」(同局)として引き継がれる「花いっぱい運動」。全国から集まる多くの来県者を、県民が育てた花で迎える。

両大会に向け、2014年10月には、コスモスやコキアなど12種類の推奨花を選定。開催時期に合わせて開花させようと、農業系学科がある県立高7校が15年度から試験栽培。本年度から、全44市町村に花苗を配り、学校や自治会、企業などで栽培を始めた。育てた花は競技会場や沿道、駅、観光施設などに飾られる。

7日には、水戸農高の生徒らが那珂市立五台小(同市東木倉)を訪れ、丹精込めて育てた花苗を児童らに託した。生徒らは「大切に咲かせて」と、マリーゴールドとサルビア約150株を手渡し、託された児童らは「私たちが育てた花で飾り大会を盛り上げたい」と笑顔を見せた。

県は花の育て方を解説したガイド本を作ったほか、今後、専門家による花壇造りの実演講習会やPR写真展などを開く予定。同局は「全ての人の思い出に残る大会となるよう活動を進めたい」としている。

■ボランティア募集
ボランティア育成にも力を入れる。「大会運営ボランティア」は案内や受け付けのほか、観客の誘導、会場の清掃、選手らの控え室管理など。両大会で約5200人を見込み、今秋にも募集を始める。「茨城の顔としての活躍が期待される」(同局)ため、本番までの約2年間、研修などを行い、知識や接客スキルの向上に努める。

さらに、手話通訳や要約筆記などの「情報支援ボランティア」約600人、障害のある選手の介助や誘導を行う「選手団サポートボランティア」約800人も本年度から募集を本格化させ、会場地の各市町村や関係団体と協力して育成を図る。両大会をPRする学生中心の「広報ボランティア」は、すでに昨年度から活動を始めている。

同局は「大会の印象を決める県民運動。大会本番に向け、県民一体となった機運醸成、人材育成や受け入れ態勢の整備を図りたい」としている。(朝倉洋)

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