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麻生高書道部が児童指導 行方の「放課後教室」

県立麻生高校書道部の生徒から指導を受ける児童たち=行方市内宿
県立麻生高校書道部の生徒から指導を受ける児童たち=行方市内宿


行方市内の小学生を対象に、同市教委が開いている「放課後子ども教室」で、県立麻生高校(中島敏治校長)書道部の生徒たちがボランティアとして講師を務め、児童たちに書道を指導している。慣れない手つきで筆を取る児童の手に、高校生たちが優しく手を添える姿が見られた。

7、8の両日、同部員らによる「子ども書道教室」が、市立北浦小学校(同市内宿)と市立麻生小学校(同市麻生)でそれぞれ行われた。

北浦小では、3〜6年生の児童8人が参加。同部顧問の藤枝咲絵教諭(25)と部員6人が講師となって、児童たちに基本的な筆の握り方や筆の運び方を教えた。毛筆でうちわに「夏」「えがお」「花火」など、季節感ある言葉を伸び伸びと表現した児童たちは、高校生から「うまく書けたね」と褒められると照れくさそうに喜んでいた。

名前の1文字「愛」を書いた、同小3年の村上愛季さん(8)は「高校生のお姉さんが優しく教えてくれたので、いつもより上手に書けました」と笑顔。指導した同高2年の宮川葵部長(16)は「初めての経験で、とにかく子どもたちに楽しんでもらいたいと思った。教える難しさと、やりがいを感じた」と充実感をにじませた。

教室の様子を見た同小の川尻政利校長(58)は「学校統合で子どもたちと地域との関わりが薄れる中、年齢的にも近い高校生が指導してくれることは子どもたちにとって貴重な経験」と語った。

「子ども書道教室」は15、29の両日にもそれぞれ、市立玉造小学校、市立麻生東小学校で行われる。 (三次豪)

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