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大井川県政スタート 初登庁「挑戦する茨城に」

職員や支持者らに迎えられて初登庁する大井川和彦知事=26日午前9時すぎ、県庁、村田知宏撮影
職員や支持者らに迎えられて初登庁する大井川和彦知事=26日午前9時すぎ、県庁、村田知宏撮影


8月の知事選で初当選した大井川和彦知事(53)が26日、水戸市笠原町の県庁に初登庁した。職員を前に「明るい茨城を切り開いていきたい。失敗を恐れず、挑戦する茨城でありたい。全身全霊尽くしてまい進する」と訓示したほか、正副議長へのあいさつ、記者会見、庁議など慌ただしく日程をこなした。

大井川知事は同日午前9時、黒いワゴン車で県庁に到着した。濃紺に青いストライプの入ったスーツに白いワイシャツ、水色のネクタイ姿。県民ホールで、知事選で支援した自民、公明両党の県議をはじめ、笠間市長ら7人の首長、職員、支援者ら約1300人の出迎えを受けた。

大井川知事は「橋本(昌)知事の後に重責を担い、大変な喜び。右肩上がりの時代のようにいかない困難な時代だ。常識を疑い、諦めず、変わる勇気を持つ県政を実現したい」と決意を語り、支援者に向かって小さくガッツポーズした。

職員を代表し菊地健太郎副知事が「行政、グローバル企業、ベンチャー企業と幅広い経験を持つ大井川知事なら、茨城の可能性を最大限に引き出してもらえると確信している」とあいさつした。

幹部職員約300人を前にした初めての訓示で、大井川知事は「簡単な答えはなく、未知への挑戦。責任を取るのが私の仕事だ。自由闊達(かったつ)な議論を」などと呼び掛けた。

県議会を訪ね、藤島正孝議長と森田悦男副議長にあいさつし、懇談した。

また、記者会見で大井川知事は「4年は長いようで短い。無手勝流にかき回すことなく(現状を)把握した上で、新しい躍動感のある茨城をつくっていけるか。この4年間挑戦していきたい」と県政運営の方針を説明。日本原子力発電(原電)東海第2原発(東海村)の再稼働問題については「県民の安心安全を最優先にしたプロセスをつくっていく」と述べた。

初登庁を最初に出迎え固い握手を交わした自民党県連会長代行の海野透県議(いばらき自民)は「今日の天気のように爽やかな大井川さんを迎えることができて感動した。今は県政の転換期、種をまく時期。新しい茨城の挑戦に期待したい」と新知事誕生を喜んだ。

大井川知事は水戸一高、東大法学部卒。通産省(現経産省)の官僚を経てマイクロソフトやドワンゴなどIT企業に勤務。8月27日の知事選で自民、公明両党の推薦を受け、7期目を目指した現職の橋本氏を破って初当選した。 (黒崎哲夫)



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