女性と風景、漂う気品 洋画家・町田さんの作品展 つくば
日展などで活躍する洋画家、町田博文さん=笠間市=の作品展が、つくば市竹園の筑波銀行つくば本部ギャラリーで開かれている。「香(かぐわ)しきエキゾチシズム」と「欧州の光と風と」を主題に、女性と風景を描いた町田作品の秀作を楽しめる。31日まで。入場無料。
町田さんは1953年笠間市生まれ。美術団体・光風会を母体とし、日展にも出品を続けている。日展特別会員、県美術展覧会副会長なども務める。
今回は1999年の日展出品作から今年の光風会の新作まで大作25点を並べた。欧州各地の歴史ある町並みや空、海といった風景と、その前でたたずむ気品ある女性の構図が特徴。現地を旅して取材やデッサンをし、人物には背景の風土に応じた民族衣装やしぐさを取り入れる。町田さんは「女性と風景は中世からの美術のルーツでもあり、自分のルーツでもある。風景と人物を組み合わせた妙味を感じてもらえれば」と話している。
会場には絵で描いた衣装や小物、デッサン、作者の絵道具も展示した。
開館は午前9時〜午後5時。期間中は土日祝日も開館。
(綿引正雄)