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大規模・特殊災害に即応 筑西広域消防本部、高度救助隊が発足

新しく納入された災害対応の特殊はしご車を駆使し、救助訓練を披露する筑西広域消防高度救助隊の隊員ら=筑西市直井
新しく納入された災害対応の特殊はしご車を駆使し、救助訓練を披露する筑西広域消防高度救助隊の隊員ら=筑西市直井


筑西、結城、桜川の3市で消防・救急活動を行っている筑西広域市町村圏事務組合消防本部(筑西市直井)は13日、地震などの大規模災害や有毒ガスなどによる特殊災害に即応できる高度救助隊を発足させた。


隊員は、隊長2人を含め専門教育を受けた19人。救助工作車や地中音響探知機、夜間暗視装置など高度な救助資材を装備している。高度救助隊は県内6番目の発足になる。また、はしごを高さ35・2メートルまで伸ばせる災害対応の特殊はしご車(時価約2億2千万円)も同日納入された。

発足式が同日、同消防本部で開かれ、同事務組合管理者の須藤茂筑西市長と同副管理者の前場文夫結城市長が出席。水越輝夫消防長(60)が、高度救助隊の発足を宣言した。

同隊は発足式の後に、屋上に取り残された要救助者を想定し、ドローン活用も組み合わせた救助訓練を披露した。同隊は、要請を受ければ圏内だけでなく、圏外や県外の災害にも対応していく。

「機材は全部そろった。使命の人命救助に高い志を持って全力で取り組みたい」と近藤勝典隊長(41)。田中将之隊長(42)は「圏域20万人の尊い生命と財産を守るため、隊員の能力向上に努めたい」と意欲を示した。

須藤市長は「災害はいつ起こるか分からない。いざというときには皆さんの訓練の下、市民の安全安心を守っていただきたい」と隊員らを激励した。   (冨岡良一)



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