発酵食品、効能学ぶ 料理家・宮沢さん、高萩で講座
高萩市で生まれた発酵食品の魅力と効能を学ぶ講座が19日、同市高萩の中央公民館で開かれた。日立市の料理家、宮沢孝子さんが高萩産の野菜やみそ、納豆などを使って簡単料理のデモンストレーションを行った。参加者は発酵食品と酵素について学びながら地産地消についても考えた。
講座で得られた知識を健康生活に役立ててもらおうと企画し、約20人が参加。宮沢さんが作った小松菜やタマネギなどを煮込んですりつぶした「小松菜のすり流し汁」、赤唐辛子とこうじ、しょうゆを使った「麹(こうじ)ソース」、ダイコンやハクサイ、ユズなどが入った漬け物など寒い冬に元気が出る料理を楽しんだ。
また酒かすとみそ、みりんで簡単に作れる酒かす床作りを実演。野菜や魚、肉などを漬け込み、1〜2日冷蔵庫で保存することで「うま味」が増すという。ダイコンやゴボウ、ニンジンのスティックを地元の老舗みそ蔵「たつご味噌」のみそで食べたり、宝来納豆なども試食したりした。
鈴木賢一さん(72)は「昼食は自分で作るので発酵食品を取り入れたい」とおいしそうに食べていた。
宮沢さんは「身の回りにたくさんある発酵食品を楽しんでほしい」と話した。 (飯田勉)