北京五輪陸上メダリスト・高平さん指導 石岡・林小
2008年北京オリンピックの陸上男子400メートルリレーで、第3走者として銅メダルを獲得した高平慎士さん(33)が、石岡市下林の市立林小学校(青木光一校長)を訪れ、全校児童146人を対象に陸上教室を開いた。
東京オリンピック・パラリンピックに向け、大会を通して子どもたちの成長を応援する組織委員会の「東京2020教育プログラム」のうち、アスリート学校訪問の一環。
高平さんはまず、体育館で講演し、走法にはストライド型とピッチ型があることや、陸上短距離を選んだ自分の道について話した。また、「参加するまでの過程が大事」とのオリンピック精神を伝え、「東京オリンピック・パラリンピックには、見る、応援するなど、どんな形でもいいので参加してほしい」と訴えた。
続いてグラウンドで陸上教室を実施。5、6年生向けに、駄目な走り方の見本を見せて、正しい走り方を考えさせたり、一緒に走って“世界の速さ”を体感させたりした。
参加した小原琉翔(りゅうと)君(6年)は「走り方のこつを教えてもらい、うれしかった」と感想。相沢菜心(なみ)さん(同)は「すごくいい経験になった。東京オリンピックは会場に見に行きたい」と話した。
高平さんの北京大会銅メダルは、昨年1月、1位・ジャマイカ選手がドーピング再検査の結果失格となり、日本は銀メダルに繰り上がった。 (高畠和弘)