中高生らに看護職PR 水戸でラッピングバス出発式
県看護協会は3日、水戸市河和田町の市医師会看護専門学院で、看護職をPRする茨城交通ラッピングバスの出発式典を開いた。県内の看護職(看護師、准看護師、助産師、保健師)は不足しており、県医療人材課によると人口10万人当たり全国43位と低い。バスで中高生ら若い世代にアピールする狙い。
バスは茨大前営業所に配置。水戸市、茨城町、大洗町、城里町などを走る。バス側面に、「なりたい自分!『看護』という選択」というキャッチフレーズを描いた。カラーリングでは、ピンクで優しさ、ブルーで冷静な判断力をそれぞれ表現した。3年間運行する。
同協会の相川三保子会長は「看護職の人材確保は厳しい。地域包括ケア推進へ看護職の役割は大きい。さらなる周知活動を推進する」とあいさつ。「想像以上にインパクトがある。若い人に関心を持ってもらいたい」と感想を述べた。
昨年秋の会合で、茨城交通の任田正史社長が「看護職の人材確保に役に立ちたい」と相川会長に提案し、ラッピングバスの運行につながった。
式典には同協会のキャラクター「はぴな」も参加したほか、運転手に花束が手渡された。(清水英彦)