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古木「爺杉」枝で作品 高萩で菅波さん個展 一輪挿しやオブジェ

樹齢1000年のスギを使って一輪挿しなどを製作した菅波博光さん=高萩市春日町の街中交流施設「高萩やすんでっ亭」
樹齢1000年のスギを使って一輪挿しなどを製作した菅波博光さん=高萩市春日町の街中交流施設「高萩やすんでっ亭」


高萩市の木製品加工業「木工旋盤たなつる工房」、菅波博光さん(69)の作品展が、同市春日町の街中交流施設「高萩やすんでっ亭」内ギャラリーまちなかで開かれている。同安良川の八幡宮にある国の天然記念物で、県内最大級のスギの古木「爺杉(じいすぎ)」の伐採した枝が材料。樹齢1000年の古木の素材を生かした一輪挿しやオブジェが並ぶ。26日まで。


市教委などによると、爺杉は推定樹齢約1000年で高さ約35メートル、幹回り約10メートル。1924年に国の天然記念物に指定された。

今回は、市内の製材所が幹への負担軽減のため伐採、保有していた枝の整理を依頼され、作品づくりに取り組んだ。

曲がったり穴が空いたりした枝は製材に適さず、そのまま保管されていた。長短の枝は直径約10〜40センチ。表面はやや傷んでいたが内部は問題がなかった。枝は2トントラック5台分に及び昨年11月、工房に運び込まれた。

菅波さんは過去に、枯れ枝を材料に万年筆やボールペン、ストラップなど小物類を製作。今回は太い枝を生かした一輪挿しやオブジェ、トレーなど約30点を製作、展示している。

枝の加工は手ごわかったが、菅波さんは「1000年もたつ枝なのでもったいないと思い、素材を生かした作品づくりに取り組んだ。木の肌を見てほしい」と話した。

今後は「枝は難しい形状ばかり。製作のヒントをいただければ作品づくりに生かしたい」とデザインを募集している。

(飯田勉)



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