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県産品ブランド推進協発足 「常陸乃梅」全国に

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県産梅のブランド化を目指して、常陸乃梅ブランド推進協議会が16日発足した。JA土浦千代田梅部会のメンバー16人と、梅の加工品などを販売する吉田屋(大洗町磯浜町)が連携して会を立ち上げ、今後、梅加工品の研究開発や広告・広報活動、商談会への出店などを通じて新ブランド「常陸乃梅」の確立や普及拡大、販路開拓を図っていく。

JA土浦千代田梅部会は「加賀地蔵」「石川一号」「露茜」などの梅5品種を栽培。これらの梅を常陸乃梅として市場に出荷・加工する場合は、(1)減農薬(2)エコファーマの認定を受ける(3)同会への防除(化学合成農薬散布)履歴の提出-が必要となる。生産基準を統一することで、高品質で安心・安全な梅を栽培し、生産者や加工業者の利益確保と後継者の安定的な確保につなげる。

入会資格は、JA土浦千代田梅部会の会員に限定せず、県内の梅農家や梅の生産を行う者で組織する団体、梅加工品製造業者にまで門戸を広げる。同会の会長に就任したJA土浦千代田梅部会長の岡野逸雄さん(71)は「県産梅のほとんどは価格が低い青梅状態で出荷されていることに加え、紀州梅の加工商品に比べ競争力が劣っている。打開するためには全県的にブランド化に取り組む必要がある」と力を込めた。

本県の梅作付面積は和歌山、群馬、福井に次いで全国4位だが、出荷量は全国14位(2017年度)と低く、食用梅としての認知度は高くない。同協議会に関する問い合わせは吉田屋(電)029(267)2069。 (小室雅一)



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