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日本芸術院会員五人展 活動の軌跡、振り返る 茨城県近代美術館開館30周年記念

テープカットする能島征二さん、那波多目功一さん、川崎普照さん(右から)。(左2人目から)山本文彦さん、蛭田二郎さん=水戸市千波町、根本樹郎撮影
テープカットする能島征二さん、那波多目功一さん、川崎普照さん(右から)。(左2人目から)山本文彦さん、蛭田二郎さん=水戸市千波町、根本樹郎撮影


茨城県ゆかりの日本芸術院会員5人の代表作を一堂に展示する企画展「茨城近代美術の精華(2)-日本芸術院会員五人展」(茨城新聞社など後援)が水戸市千波町の県近代美術館で16日開幕するのを前に、同館で15日、開幕式典が開かれ、出品作家全員が顔をそろえた。開幕を祝うテープカットが行われ、関係者らは彫刻や日本画、洋画における日本最高峰の芸術家が手掛けた円熟の美を堪能した。


日本芸術院は美術、文芸、音楽などの分野で芸術上の功績が顕著な芸術家を優遇する栄誉機関。同院会員は文科大臣が任命し、120人以内で構成する。

今展は同館の開館30周年を記念して開催し、現在同院会員として活躍する5人に焦点を当てる。出品作家は彫刻の川崎普照さん(87)、蛭田二郎さん(85)、能島征二さん(76)、日本画の那波多目功一さん(84)、洋画の山本文彦さん(81)。各作家の初期から現在に至る代表作約20点ずつ全101点を展示し、活動の軌跡をダイジェストで振り返る。

式典では主催者の小野寺俊副知事が「個性豊かで創造性にあふれる作品に触れてもらいたい」とあいさつ。

作家を代表して那波多目さんは各作家の紹介や彫刻と絵画の魅力を伝え、「二つの違う分野の作品をたくさんの方にご覧いただきたい」と述べた。

その後、内覧会が行われ、芸術関係者ら約100人が鑑賞した。

出品作家が談笑を交えながら作品を解説する場面も見られるなど、円熟の境地を迎えた大作に見入っていた。

会期中の16、24、30日、7月8、14日の午後2時から、出品作家が自身の作品について語るアーティストトークを行う。

同展は8月12日まで。午前9時半〜午後5時。入場料980円(一般)。月曜休館。(勝村真悟)

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