国際宇宙ステーション(ISS)に5カ月半滞在し、6月に帰還した宇宙飛行士の金井宣茂さん(41)が26日、つくば市の五十嵐立青市長を表敬訪問し、「応援してくれる市民の協力があって、一つのチームとして『一緒に宇宙開発、宇宙飛行をやっている』と思わせてもらった」と、感謝の気持ちを伝えた。

五十嵐市長は「宇宙へ行って、想像していなかったことは」と質問。金井さんは「入念に準備していたので、トラブルや困ったことが無かった。宇宙での生活はびっくりするくらい普通で不自由が無かった」と笑顔で答えた。

次の目標については「(日本人)宇宙飛行士のサポート役をさせてもらえれば」と語り、「宇宙は楽しい所。もう一回行きたい」と再挑戦に意欲を示した。

金井さんは海上自衛隊の医師出身。初飛行で昨年12月からISSに滞在し、新薬の開発に役立つ可能性のあるタンパク質の結晶作りや、マウスの飼育などの実験に取り組んだ。(高阿田総司)