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《2020年夏季茨城県高校野球大会》2回戦・県北ブロ キリスト完封勝ち

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茨城キリストの背番号「10」綿引翔(3年)が投打で活躍した。一度も先頭打者に出塁を許さず、公式戦初完封。115球を投げ、被安打5、四死球0。打っては貴重な追加点を自らのバットでたたき出した。

初回、打線がいきなり2点を先制してくれた。これで楽になったという。「意識したところに投げられた」と、変化球を低めに集めた投球で相手を手玉に取った。完璧な立ち上がりだった。

四回には初めて得点圏に走者を置いたが、捕手の清水太陽(3年)から「気にせず次の打者をアウトにしよう」と声を掛けられ、落ち着いた。カーブで3球三振に打ち取り切り抜けた。圧巻は八回。3者連続の三振を奪った。

打者としても魅了した。その裏、二死一、三塁の好機が巡ってきた。狙っていたスライダーを見事右前へ運んだ。二回から七回まで打線は無安打。欲しかった追加点を自らのバットでつかみ、「たまには打撃でもチームに貢献したかった。打ててうれしい」と笑顔を見せた。

試合後、中田裕二監督(54)は「雨で条件がよくない中でも堂々としていた。技術面、精神面ともに成長している」とたたえた。

178センチ、74キロ。右投げ右打ち。峰山中出身。



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