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《2020年夏季茨城県高校野球大会》2回戦・県南ブロ 取手二、力負け 守備奮闘も打線沈黙

常総学院-取手二 6回裏1死二、三塁のピンチにマウンドに集まる取手二内野陣=ジェイコム土浦
常総学院-取手二 6回裏1死二、三塁のピンチにマウンドに集まる取手二内野陣=ジェイコム土浦


取手二は昨秋の王者、常総学院に力負け。序盤は先発の笠原晃生(2年)が踏ん張り、投手戦を演じたが五回につかまり、以降はじわじわ点差を広げられた。後藤賢監督(60)は「投げ合いでは勝てない。もう少し打てていれば」と2安打に終わった打線を敗因に挙げた。

140キロ台の直球を投げる相手エースを攻略できず、二塁を踏めなかった。四回に内野安打で初めて出塁した海老原コウ(3年)がけん制球で刺されるなど、得点の糸口さえつかめなかった。

点が取れない分、守備で踏ん張った。捕手の筧田奨主将(同)は「投手には低めを意識させた」と、笠原を好リード。四球で出した走者の二盗を好送球で阻止するなど、四回までは無安打無失点に抑えてみせた。

悔やまれるのは五回。2死無走者から下位打線に連続二塁打を打たれ、あっさり先制を許した。後藤監督は「最初のチャンスをものにできるのが常総の野球」と、ため息交じりに振り返った。

その後も好機を着実に点につなげられ、七回にはコールド負けの危機。それでも「誰も諦めていなかった」(筧田主将)。継投した投手陣にハッパを掛け、九回まで戦い抜いた。

王者の力を見せつけられ、筧田主将は「トップのチームは強かった」と脱帽。奮闘した下級生たちに「今回の経験を生かし、強豪校に勝てるよう成長してほしい」とエールを送った。



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