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《2020年夏季茨城県高校野球大会》2回戦・水戸ブロ 接戦、水戸農に軍配 主砲・関根が勝ち越し打

水戸葵陵-水戸農 9回表水戸農1死一、二塁、水戸農・関根が中前に適時打を放ち勝ち越し=ノーブルホーム水戸
水戸葵陵-水戸農 9回表水戸農1死一、二塁、水戸農・関根が中前に適時打を放ち勝ち越し=ノーブルホーム水戸


水戸農のチームのキャッチフレーズは「熱く、激しく、泥臭く」。大差をつけられても何のその。キャッチフレーズ通り、ユニホームを真っ黒にして2回戦を突破した。

八回に3点差を追い付き、迎えた最終回の攻撃だ。1死から河野巧夢(3年)が左翼線への二塁打で出塁。続く打者が四球でつなぎ、一、二塁の好機で頼れる主砲・関根真生主将(同)に打席が巡ってきた。

捕手としても試合をつくってきた関根は「エースの小室が懸命に投げてくれている。どうにか1本出してつなごう」と打席に入った。5球目の高めの直球を中前に運び、河野を迎え入れた。関根は一塁ベース上で、両手でガッツポーズをつくり喜びを爆発させた。

雨でグラウンドがぬかるみ、整備のため8-8の五回終了後には30分間中断となった。武田龍監督(36)は「0-0だと思って、もう一度同じ点数を取りにいこう」と選手たちを鼓舞した。

六回裏、先に相手に3点のリードを許したが、嫌な空気は流れない。「まだいける」「悔いが残らない野球をしよう」と声を出し合った。八回表、敵失や四球に乗じて2安打を絡め追い付いた。

ベンチのボルテージは最高潮となり、九回につなげた。関根は「中断の際も気持ちを切らさないよう、一人一人が集中力を継続できた」と胸を張った。

泥だらけになったユニホームはナインの勲章。殊勲の4番は「全員で気合を入れ直し、ベスト8を目指したい」と瞳を輝かせた。



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