《2020年夏季茨城県高校野球大会》3回戦 水海道二が初の快挙、16強入り 投打充実、3年生一体感

水海道二が目標としてきた「初の夏16強入り」。1995年に創部したチームの歴史を塗り替えた。エース飯田真大(3年)はうれしそうな表情を浮かべ、「歴代の先輩と比べると自分たちは弱い」と謙虚に語った。
昨夏の経験者が多く、スタメン全員が3年生。ベンチを含めて一体感がある。今大会は「どのチームも自分たちより力が上」と臨み、初戦は下館一に逆転勝ち。この試合に向けて会田智哉主将(同)は「うまく気持ちをつくれた」と精神面の充実を強調した。
初回、2死二、三塁から島崎光汰(同)が左越え二塁打を放ち幸先よく2点を先取した。これで気が楽になった先発飯田は直球の球威で押し、相手打線を封じた。3点リードで迎えた八回には小技を絡めて攻め立て、最後は飯田が高く浮いた球を飛びはねながら打って中前2点適時打。一気にコールド勝ちを決めた。
昨年10月、台風19号の鬼怒川増水により、河川敷にあるグラウンドが水没。以降はサッカー場の狭いスペースでの練習を強いられた。だが、そのかいあって、昨秋まで弱点だった内野守備が強化され、この日も好守で投手陣を支えた。
逆境をはねのけ、たくましさを増したナインの快進撃はいつまで続くのか。飯田は「やるべきことをやって、次も記録をつくっていきたい」と誓った。