次の記事:JR常磐線のり面に身元不明遺体 茨城・土浦 

《2020年夏季茨城県高校野球大会》4回戦 水海道二の飯田、投打に躍動 1失点完投、2打点

水海道二-竜ケ崎一 竜ケ崎一打線を1失点に抑え完投した水海道二のエース・飯田=ノーブルホーム水戸
水海道二-竜ケ崎一 竜ケ崎一打線を1失点に抑え完投した水海道二のエース・飯田=ノーブルホーム水戸


水海道二のエースで4番の飯田真大(3年)が投げては1失点完投、打っては2打点の活躍を見せ、チームを初の「8強」に導いた。

試合の命運を分けたのは一回裏と言っていい。自らのバットで先制点を奪い1点をリードして迎えたが、単打と連続四球で1死満塁の窮地をつくってしまった。それでも「1点は取られてもいい。最少失点で抑えよう」とすぐに気持ちを切り替えた。次の5番打者へは果敢に内角へ直球を投げ込み詰まらせ二飛に打ち取った。続く打者はスライダーで空振り三振に仕留めた。

これで、どんどん調子を上げていった。五回には再びバットで貢献。1死満塁から初球のスライダーを思い切り振り抜き、貴重な追加点を奪った。その後、七回こそ1点を奪われたが、ほかはピンチらしいピンチを招かず、チーム史を塗り替えた。

昨年10月の台風19号の影響でグラウンドが浸水。さらに新型コロナウイルス感染拡大による休校も重なった。思うように練習ができない期間が続き、野球ができないつらさを感じてきた。中山知久監督(52)は「負けてたまるかという気持ちを例年よりも強く感じる」と語る。

喜びもつかの間、5日には最後となる準々決勝を迎える。飯田は「ここまで来られたので、あとは自分たちの野球をやるだけ」と笑顔で答えた。

171センチ、70キロ。右投げ右打ち。坂東南中出身。

■水海道二・中山知久監督(52)

初回のピンチで点を取られていたら展開が変わってしまっていただろう。なかなか点が取れない中で内野を中心によく守ってくれた。



茨城の求人情報