《2020年夏季茨城県高校野球大会》準々決勝 明秀日立「全員主役」徹底貫く
○…明秀日立は初戦の2回戦から最後まで、唯一全試合コールド勝ちを飾った。この日は終盤に途中出場した選手が得点に絡み、「一人一役、全員主役」のチームスローガンを完遂した。
甲子園につながらない今大会は「真の勝利者」を目指す戦いだった。野球ができる喜びをかみしめながら、勝利への準備とプレーを徹底した。グラウンドは手でならし、四球を選んだ後にバットを丁寧に置くなど技術面以外の約束事も守った。
試合後は喜びを表すよりも、まるで次戦へ気を引き締めるかのようにすぐさまベンチを片付けた。木下大我主将(3年)は「試合後にだらだらすると締まりが悪い。野球人として細かいところまで徹底してきた」と言い、「今までやってきたことは間違いでなかった」と胸を張った。
■明秀日立・金沢成奉監督(53)
ナイスゲームだった。選手たちには満足のいく終わり方だっただろう。3年生はこの大会の経験を大切に生きていってほしい。
■明秀日立・小島大和左翼手(3年)
3年生全員がベンチ入りできるのは自分たちの代だけ。全員でやりきれたことが、うれしかった。