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《第73回秋季関東高校野球茨城県大会》準決勝 鹿島学園、好機逃さず勢い乗る

霞ケ浦─鹿島学園 第1シード霞ケ浦を破り初の関東大会出場を決め、喜ぶ鹿島学園の選手たち=ひたちなか市民球場
霞ケ浦─鹿島学園 第1シード霞ケ浦を破り初の関東大会出場を決め、喜ぶ鹿島学園の選手たち=ひたちなか市民球場


◇第73回秋季関東高校野球茨城県大会準決勝(鹿島学園10-4霞ケ浦、3日・ひたちなか市民球場)

打線が爆発した鹿島学園が初の関東大会出場を決めた。試合前、鈴木博識監督(70)が「野球で大切なのは流れ」と言ったように、試合を分ける局面で確実に得点を奪い、試合の主導権を最後まで渡さなかった。

まずは初回、四球と暴投で得た好機を見逃さなかった。2死二塁で4番高久塁(1年)が右前適時打を放ち先制した。さらに盗塁で得点圏に再び走者を置くと、5番大塚大(2年)が「みんなのために打とう」と放った右翼線への適時二塁打で2点目を奪い、勢いに乗った。

四、五回に霞ケ浦の反撃を受け同点に追い付かれ、相手に流れが傾きかけたが、直後の六回に引き戻した。ここでも打線が3安打を集中し、2点を奪った。2点打を放った羽鳥颯(1年)は「点を取ったらとにかくムードが良くなるチーム」と雰囲気が一層高まった。

投げてはエース薮野哲也(2年)が尻上がりに調子を上げた。直球に得意のスライダーとカットボールを織り交ぜ、反撃を許さなかった。薮野は「六回以降はメンタル面も安定し、制球できるようになった」と振り返った。最後の打者は中飛に打ち取り、控えめに喜んだ。

第1シードに打ち勝ち殊勲の決勝進出を果たし、続く相手は常総学院。羽鳥は「水城に勝って得た自信が、さらに強固になった」と力強い。勢いそのままに初の優勝に挑む。



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