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センバツ1回戦 常総学院・秋本が決勝右前打 守備位置見極めバスター 「気持ちで打った」

常総学院-敦賀気比 13回表常総学院無死一、二塁、秋本が右前に適時打を放つ=甲子園、吉田雅宏撮影
常総学院-敦賀気比 13回表常総学院無死一、二塁、秋本が右前に適時打を放つ=甲子園、吉田雅宏撮影


◇選抜高校野球大会第5日(1回戦・常総学院9-5敦賀気比、24日・甲子園球場)

厳しい状況で真価を発揮した常総学院ナインが、「チームプレー」で延長タイブレーク戦を制した。

まさに苦しい試合だった。二回に4点を先制したが、その後は相手の2番手投手に手こずった。七、八回には敦賀気比の猛追に遭い、同点とされた。九回以降も打線は凡退を続けた。

だが、無死一、二塁で始まるタイブレーク方式となった延長十三回。「ここまで来たら気持ちの勝負」と島田直也監督(51)。その言葉で常総学院の「つなぐ打線」に火が付いた。

島田監督は手堅く走者を進めての2得点では物足りないと判断し、先頭の秋本に「最初はバントの構えで次は打つぞ」と伝えた。秋本はバントの構えで一塁手の前進が速いと見極め、外角低めの3球目の速球をバスター。前進守備の一、二塁間を割って勝ち越しの適時打とした。先発マウンドに立ち、七回裏に3失点を喫し降板した秋本は「気持ちで打った。抜けてくれて素直にうれしかった」と喜んだ。

その後も、ともに2年生の太田和煌翔と田中隼人の連続適時打でさらに3点を追加。最後は大川慈英(じぇい)(同)が0点で締めた。

競り勝った指揮官は「秋の県大会、関東大会の反省から『チームに貢献できるように、自分で考えながらプレーしていこう』と選手たちに言い聞かせてきた。それが発揮された成果」と選手たちをたたえた。田辺広大主将(同)も「誰かがミスしても誰かが取り返せた」と胸を張り、次戦に向け「次もチームで一つになって戦いたい」と充実した表情を見せた。

■常総学院・秋本璃空(3年) 終盤対応に課題

序盤に走者を出しても併殺で乗り切れたのはよかった。終盤打者が自分の球に慣れてきて、それに対応できなかったのが課題になった。

■常総学院・伊藤琢磨(3年)

(二回の適時打は)次につなぐ意識で打席に立ち、体が反応して打てた。次は初球から積極的に振っていくことを意識したい。

■常総学院・田辺広大主将(3年) 全員で戦った

「タイブレークの練習はしていなかった。ここまで来たら気持ちだと。全員で一つになって戦った」



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