センバツ1回戦 常総学院・大川、再三ピンチしのぐ
◇選抜高校野球大会第5日(1回戦・常総学院9-5敦賀気比、24日・甲子園球場)
○…2番手で登板した常総学院の背番号「10」が勝利に導いた。再三のピンチをしのいだ大川慈英(3年)は「負ける気は全くしなかった。勝利しか考えられなかった」と強心臓ぶりを示した。
七回に3点を奪われ、追い上げを許した後の八回裏にマウンドに上がった。しかし、「変化球が高めに浮いてしまった」と、同点打を許してしまった。
それでも、自慢の速球で押していった。九回裏1死満塁のピンチを迎えたが、後続を三振と投飛に打ち取った。「走者を背負ってもあまり動じない。腕を振ることを意識した」。その後、延長十回、十二回も走者を背負ったが、本塁を踏ませず、十三回も0に抑えた。
先発の秋本璃空(同)とは切磋琢磨(せっさたくま)しながら力を付けてきた。交代時も「自分がエースだと思って投げろ」と言われたという。目標は優勝。「2人で協力して勝ち進みたい」と先を見据えた。