古典や日常から着想 ユーモアある書100点 茨城・水戸で茨朋会展
茨城大書道部の卒業生らで構成する書道研究団体「茨朋会(しほうかい)」の第50回作品展が23日まで、茨城県水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館(県民文化センター)で開かれている。それぞれ自由な発想で表現を追究した、会員14人の力作約100点が会場を彩っている。
出品作品の題材は、般若心経や漢詩、和歌などさまざま。川又南岳代表は焼き物と書を融合させた「魁(さきがけ)」を出品した。野沢半仙さんの「ビャンビャンメン」をはじめユーモアあふれる作品も多い。
中国の古代文字で将棋の八冠を表現した木村春童さん(76)は「普段の生活や読書の中から着想を得た遊び心のある作品が多い。今生きている人の感性を反映している」と、同展の特長を説明した。
同展は年1回開かれてきた。今回は50回の節目を記念し、会員らを指導した関南沖氏や元会長らの遺作も展示されている。