◆2020年7月◆
街明かりや反射取り込む
今月も引き続き身近な風景や動植物に目を向けた作品が多く寄せられました。応募数は131点でした。
最優秀賞は石田脩平さんの「Space Colony」です。県庁25階にある展望ロビーの夜の様子を、街明かりや光の反射を上手に取り込み、美しく幻想的な作品に仕立てました。「宇宙植民地」という意味のタイトルも秀逸で、想像力をかき立てます。何げない日常の風景を切り取り、新しい意味を与える。「withコロナ」にぴったりな写真の楽しみ方かもしれません。
優秀賞には丸森勝造さんの「初夏模様」と藤井美代志さんの「ムーン・フライト」が選ばれました。「初夏模様」は、立体駐車場の1階部分にできた濃い影に、初夏の強い日差しを感じる作品。作者の感性と観察眼が光ります。
「ムーン・フライト」は、よく見る被写体の組み合わせではありますが、いざ挑戦してみると難しいものです。飛行機との距離感、高度を緻密に計算し、見事に捉えました。(写真映像部)
最優秀賞 「Space Colony」 石田脩平(笠間市)
優秀賞 「初夏模様」 丸森勝造(土浦市)
優秀賞 「ムーン・フライト」 藤井美代志(かすみがうら市)
「出発前の夫嫁舟」 菅谷勲(鉾田市)
「寺の番人」 平沢徳孝(常陸太田市)
「ナイト訓練」 溝口一郎(行方市)
「僕たちの通学橋」 綿引勝春(大子町)
「ブルーアワー」 大和田健(筑西市)
「マンション」 山口定夫(常総市)
「準備できたけど」 飯田正弘(常陸太田市)
「おはよう」 西口邦彦(石岡市)
「光跡」 高瀬一仁(大子町)
「栄養補給」 根芝一夫(古河市)