◆2020年10月◆
魅力引き立つ観光地
今月は、年に一度のテーマ設定月です。今年のテーマは「広めたい茨城の魅力」。151点の力作が寄せられました。
最優秀賞は藤井美代志さんの「春爛漫」です。本県の観光名所としてすっかり定着した牛久大仏。桜と芝桜が咲く季節を見事な構図感覚で切り取りました。花と空のコントラスト、散策を楽しむ人たちの配置など、画面の細部にまで気を配ることで、観光地としての魅力を引き立たせています。
優秀賞には大和田健さんの「ブルーアワー」と平沢徳孝さんの「夕映え」が選ばれました。「ブルーアワー」は筑波山麓に広がるソバの花を、朝焼けの空とともに長時間露光で印象的に捉えました。筑波山の西側は県北と並び常陸秋そばの一大産地。広めたい魅力です。
「夕映え」は夕日に透けた帆を大きく張る観光帆引き船。逆光を選んだことで湖面が美しく輝き、霞ケ浦の自然の豊かさを伝えています。
応募作品全体を見渡すと、観光名所を題材にした作品が多数を占めました。人や産業、自然などに関わる魅力も、もっと見てみたいと思いました。(写真映像部)
「春爛漫」 藤井美代志(かすみがうら市)
キヤノン 24〜105ミリ f10 1/200秒 ISO100=牛久市
「ブルーアワー」 大和田健(筑西市)
キヤノン 10〜22ミリ f8 25秒 ISO200=下妻市
「夕映え」 平沢徳孝(常陸太田市)
ニコンD800 28〜300ミリ f20 1/60秒 ISO200=行方市
「日本一のひなまつり」 綿引勝春(大子町)
「波の花散る大洗」 掛札真人(水戸市)
「風かわる」 和田浩司(日立市)
「里の彼岸花」 佐藤邦夫(東海村)
「湖岸一周の魅力」 丸森勝造(土浦市)
「西ノ内紙」 飯田正弘(常陸太田市)
「GOTO海の幸」 根芝一夫(古河市)
「海鵜舞う日立の海」 佐川憲一郎(常陸太田市)
「茨城ローカル線の旅」 桜井孝(常総市)
「うるしかきの女(ひと)」 糸井隆(常陸大宮市)