◆2021年 2月◆
見事な構図のバランス
今月は、コロナ禍の日常を楽しむかのように、身近な被写体とじっくり向き合った作品が数多く寄せられました。応募点数は157点でした。
最優秀賞は清水洋太郎さんの「雪だぁ〜!」です。雪が降った後の晴天。冬の柔らかな日差しが落葉樹の林に影を落としています。その美しい風景の中ではしゃぐ子どもたちを、少し離れた位置からそっと見守るように写しました。構図のバランスが見事です。山間の暮らしを記録した素敵な記念写真になりました。
優秀賞には太陽が印象的な2作品、大和田健さんの「Water pipe」と古谷宣夫さんの「夕暮れに」が選ばれました。「Water pipe」は、大胆な構図で捉えたパイプの隙間から差し込む陽光。絞り込むことで光条を際立たせ、無機質な水道管に命を吹き込みました。出色の風景写真です。
「夕暮れに」は、湖畔に建つ鳥居の下で語らう2人。霞ケ浦沿岸の日常風景を、光と影を上手に使ってドラマチックに描きました。(写真映像部)
「雪だぁ〜!」 清水洋太郎(大子町)
ソニー オート=大子町
「Water pipe」 大和田健(筑西市)
キヤノン 16〜35ミリ f16 1/30秒 ISO100=筑西市
「夕暮れに」 古谷宣夫(つくば市)
ニコンD850 24〜70ミリ f11 1/320秒=かすみがうら市
「月光に導かれ」 石田脩平(笠間市)
「夕照の散歩道」 根芝一夫(古河市)
「ハンター」 溝口一郎(行方市)
「シガ 流れる」 平沢徳孝(常陸太田市)
「ハラハラ ドキドキ」 掛札真人(水戸市)
「一つ一つ丁寧に」 飯田正弘(常陸太田市)
「マイナス7度の朝に」 矢口正彦(笠間市)
「厳冬の渓流」 萩谷正男(常陸大宮市)
「早い者勝」 大島一郎(鹿嶋市)
「挑む」 平賀豊彦(城里町)