◆2021年3月◆
咲き競う花の美しさ強調
今月は、春の訪れを告げる動植物やコロナ下での祭り、イベントなど146点が寄せられました。
最優秀賞は大島一郎さんの「筑波梅林」です。斜面に広がる梅林を見下ろすアングルから、余計なものを一切省いた構図で咲き競う梅の花の美しさを強調しました。影が掛かるタイミングを選んだことで複雑な色合いが生まれ、花の表情を一層味わい深いものにしています。技巧を凝らした錦絵のような完成度です。
優秀賞には掛札真人さんの「疾走」と平沢徳孝さんの「ファーストラブ」が選ばれました。「疾走」は、県庁三の丸庁舎前でキックボードを滑らせる少女。早春の日だまりの中に影を捉えました。作者の狙いが明確です。
「ファーストラブ」は、渡良瀬遊水地のコウノトリを題材にした作品。超望遠を使って背景に富士山を取り込み、2羽が交わる瞬間を見事に撮影しました。(写真映像部)


「筑波梅林」 大島一郎(鹿嶋市)
キヤノン 70〜200ミリ f14 1/20秒=つくば市


「疾走」 掛札真人(水戸市)
ソニー 24〜70ミリ f2・8 1/1250秒 ISO100=水戸市

「ファーストラブ」 平沢徳孝(常陸太田市)
ニコンD5 850ミリ f29 1/500秒 ISOオート=栃木県


「花粉光環と梅の花」 糸井隆(常陸大宮市)

「生まれてきてくれてありがとう」 大和田健(筑西市)

「マスクしてるかな」 飯田正弘(常陸太田市)

「光を囲んで 囲まれて」 袴塚優人(水戸市)

「早春の訪れ」 藤井美代志(かすみがうら市)

「帰路」 道川つや子(茨城町)

「幼鳥の朝練」 佐藤邦夫(東海村)

「女性カメラマン」 綿引勝春(大子町)

「雨のマラソン大会」 丸森勝造(土浦市)

「コロナ禍収束願って」 藤田正司(筑西市)