◆2024年 5月◆
心の内側までも描写
今月は、晩春から初夏の県内を切り取った風景を中心に、祭事やイベントを題材にした作品など、154点の応募がありました。
最優秀賞は桜井孝さんの「凝視」です。神社の神事での一こまでしょう。稚児舞の衣装を身に着け緊張した様子の女の子3人。不安げに前を見つめる両脇の2人と、冠を気にして頭の上に目をやる中央の子の、二つの方向に向けられた視線を捉えました。3人の表情をよく観察し、シャッターチャンスを見極めたことで、厳かな雰囲気にのまれそうな心の内側までも描写しています。被写体に対する洞察力が見事です。
優秀賞には小圷正路さんの「不思議な世界」と大和田健さんの「パパの背中」が選ばれました。「不思議な世界」は、見る人の想像力をかき立てる作品。一面に美しくこけむしているのは洞窟か、それとも何かの遺跡か。新緑を透過して差し込む光の先にはいったい何があるのか。好奇心をくすぐる不思議な魅力があります。
「パパの背中」は、爽やかな初夏の空気を感じるスナップ。女の子を肩に乗せた頼もしい背中をモチーフにしながら、上手に季節感を取り込んでいます。(写真映像部)
「凝視」 桜井孝(常総市)
キヤノン 70~200ミリ f4 1/200秒 ISO200=栃木県
「不思議な世界」 小圷正路(水戸市)
ニコンD850 105ミリ f6.3 1/250秒 ISO64=水戸市
「パパの背中」 大和田健(筑西市)
キヤノン 70~200ミリ f6.3 1/250秒ISO400=筑西市
「紅と黄金色に輝く・・」 広瀬暁子(水戸市)
「船が街を走る」 圷晃(常陸大宮市)
「それぞれの思い」 田上勤(城里町)
「青春18切符」 稲葉清美(つくば市)
「初夏の香り」 野口初夫(筑西市)
「花輝く」 望月森雄(常陸大宮市)
「春の大橋」 佐々木敏勝(日立市)
「天真爛漫」 石嶋智雄(結城市)
「枯れ木と朽ちた花」 糸井隆(常陸大宮市)
「地上戦」 溝口一郎(行方市)