◆2024年 6月◆
あぜと水鏡、バランス絶妙
今月は、祭りや季節の動植物、風景など、バラエティーに富んだ作品が寄せられました。審査会には143点が並びました。
最優秀賞は和田浩司さんの「稔りのときを想う」です。田植えが済んだ後の水田に立ち、話をしている男性2人の後ろ姿。画面を左右に走るあぜと、上下に分ける水鏡が絶妙なバランスで調和しています。画面構成力の高さ、タイトルとの相乗効果が生み出す物語性が際立っています。有名な景勝地ではなくても、県内にはこんなにも美しい風景があるのか、と思わせてくれる作品です。
優秀賞は圷晃さんの「和・風」と藤井美代志さんの「すご~い!」の2点。「和・風」は、大子町の常陸国YOSAKOI祭り。踊り手の表情や躍動感をクローズアップした作品が多い中、衣装と背景に着目して独自の作品に仕上げました。
「すご~い!」は、暗い背景を選んで虹色のシャボン玉を輝かせ、女の子の楽しそうな表情を重ねました。撮影意図の明確さが審査員の評価を得ました。(写真映像部)
「稔りのときを想う」 和田浩司(日立市)
オリンパス 40~150ミリ f8 1/400秒 ISO400=日立市
「和・風」 圷晃(常陸大宮市)
ニコンD780 24~120ミリ f13 1/500秒 ISO1600=大子町
「すご~い!」 藤井美代志(かすみがうら市)
キヤノン 18~200ミリ f10 1/400秒 ISO200=石岡市
「力の限り」 加治真継(阿見町)
「遡上する鮎たち」 糸井隆(常陸大宮市)
「なかよし」 溝口一郎(行方市)
「よいやさぁ」 西口邦彦(石岡市)
「渾身の力を込めて」 石嶋智雄(結城市)
「ツミの餌渡し」 平沢徳孝(常陸太田市)
「ポピーの花咲く頃」 稲葉清美(つくば市)
「幸せへの階段」 大和田健(筑西市)
「郷愁」望月森雄(常陸大宮市)
「バイバーイ」仲根正道(城里町)