◆2024年 10月◆
想像力膨らむクモの巣
今月は、年に1度のテーマ設定月です。今年のテーマは「輝く」。少しひねった作品を期待していましたが、難しかったかもしれません。応募は109点でした。
最優秀賞は小圷正路さんの「虹色に輝く」です。光を反射して美しく輝くクモの巣をマクロレンズで写しました。作者は、アングルやピント位置を変えながら2000カット以上撮影したそうです。自然が生み出す造形や色彩は、時に想像をはるかに超えて、驚きや感動を与えてくれます。あえてクモの巣らしさを強調せずに、見る人の想像力をかき立てる構図にしたことも好評価につながりました。
優秀賞には道川つや子さんの「夕焼けに照らされて」と佐藤邦夫さんの「祭大好きっ子」が選ばれました。「夕焼けに照らされて」は、年初めに撮影した国営ひたち海浜公園のみはらしの丘。毎年ゴールデンウイークの頃にネモフィラの花で輝く丘が、冬には育苗シートで輝くとは発見でした。着眼点が見事です。
「祭大好きっ子」は、祭りの最高潮に、ひときわ輝く男の子の表情。その一瞬をこれ以上ないタイミングで捉えました。(写真映像部)
「虹色に輝く」 小圷正路(水戸市)
ニコンD850 105ミリ f4.5 1/320秒 ISO64=水戸市
「夕焼けに照らされて」 道川つや子(茨城町)
ソニー 28~70ミリ f9 1/125秒 ISO100=ひたちなか市
「祭大好きっ子」 佐藤邦夫(東海村)
ニコンD5 17~35ミリ f5 1/500秒 ISO800=大洗町
「青春」 西口邦彦(石岡市)
「夜空の輝き」 藤井美代志(かすみがうら市)
「渚」 島田良治(日立市)
「輝く霧氷」 平沢徳孝(常陸太田市)
「晩秋の笑顔」 川村昇司(水戸市)
「残照」 稲葉清美(つくば市)
「藤輝く」 望月森雄(常陸大宮市)
「水面輝く」 大和田健(筑西市)
「春の夫婦鯉」 丸森勝造(土浦市)
「輝きの始り」 田上和喜(小美玉市)