◆2025年 4月◆

審査評 無駄のない構図と臨場感

今月は、身近なイベントや風景、自然を中心に124点が寄せられました。

最優秀賞は圷晃さんの「祝う折鶴」です。大子の街並みを舞台に行われた花嫁行列。ローアングルに構えたカメラから、花嫁の晴れやかな笑顔と花婿の少し緊張した面持ち、2人を祝福する沿道の人たちを無駄のない構図で捉えました。目の前を花嫁が通り過ぎていくような臨場感があります。背景に写る商店街や空も、行列と調和して作品に一体感を与えています。撮影位置とシャッターチャンスの見極めが素晴らしいスナップショットです。

優秀賞には桜井孝さんの「ひょっこり」と川村昇司さんの「魅せられて」が選ばれました。「ひょっこり」は、野生のイタチが見せた愛くるしい表情。県自然博物館近くで偶然出合ったそうです。一瞬のシャッターチャンスを逃さず写真に収めました。

「魅せられて」は、竹林のライトアップイベント。絶妙な露出で、夕暮れ時間帯の雰囲気をそのままに、子どもたちの表情を写し撮りました。(写真映像部)





「祝う折鶴」 圷晃(常陸大宮市)
ニコンD780 24~120ミリ f8 1/8000秒 ISO800=大子町




「ひょっこり」 桜井孝(常総市)
キヤノン 200~800ミリ f91/250秒 ISO320=坂東市


「魅せられて」 川村昇司(水戸市)
ニコンD780 24~120ミリ f9 1/80秒 ISO10000=常陸大宮市




「雪上の巨木樹影」 須田政雄(日立市)


「出荷前」 野沢昇(筑西市)


「春の合図」 大和田健(筑西市)


「3.11 追悼の海」 桜井浩(小美玉市)


「絶好調」 田上勤(城里町)


「凝視」 佐藤次男(常陸大宮市)


「白モクレンと花粉光環」 糸井隆(常陸大宮市)


「恋するふたり」 飯泉克巳(筑西市)


「母についてこい」 矢口正彦(笠間市)


「かぐや姫」 望月森雄(常陸大宮市)

2025年 4月