◆2026年 2月◆

煙や夕焼け織りなす美

今月は、冬の自然・風物を中心に、地域の祭りや行事などを題材にした作品が多く寄せられました。応募点数は122点でした。

最優秀賞は、圷晃さんの「どんど焼き終えて」です。五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈る小正月の行事。正月飾りなどを焼いた火の後始末をする情景に着目しました。一人作業をする人の姿には、祭りの後の静けさを感じさせる情緒がありますが、それ以上に、残り火から立ち上る煙や揺らぎと夕焼けの織りなす美しさがこの作品の魅力となっています。着眼点が素晴らしいです。良い作品を生む秘訣(ひけつ)は、人と違う視点を持ってじっくり被写体と向き合うことだと、改めて気付かせてくれる好例です。

優秀賞には佐々木敏勝さんの「決意」と高瀬一仁さんの「いつまでも残したい物」が選ばれました。「決意」は、滝の水の圧力と凍えるような寒さがよく伝わってきます。真っすぐ前を見据える女性の強い視線とタイトルもぴったり合っています。

「いつまでも残したい物」は、奥久慈地方を代表する風景の中に、川面を流れるシガの輝きを写し込みました。同地方の冬の魅力を伝える1枚になっています。(写真映像部)





「どんど焼き終えて」 圷晃(常陸大宮市)
ニコンD780 24~120ミリ f16 1/400秒 ISO800=常陸太田市




「決意」 佐々木敏勝(日立市)
キヤノン 24~105ミリ f4.5 1/50秒 ISO200=大子町


「いつまでも残したい物」 高瀬一仁(大子町)
ソニー 70~200ミリ f13 1/500秒 ISO1000=大子町




「寒中水行」 糸井隆(常陸大宮市)


「足並み揃えて」 佐藤邦夫(東海村)


「翼あるもの」 桜井孝(常総市)


「夜明けの太公望」 須田政雄(日立市)


「気合の一瞬」 川村昇司(水戸市)


「追憶」 道川つや子(茨城町)


「熱っ!美味しい」 須藤一己(筑西市)


「寒い朝」 佐藤次男(常陸大宮市)


「陽気な仲間」 石嶋智雄(結城市)


「月へ」 松山京子(笠間市)

2026年 2月