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原木シイタケ 食べて 手軽な料理6品

シイタケの香りが生きる炊き込みご飯
シイタケの香りが生きる炊き込みご飯
ベトナムのサンドイッチ「バインミー」はさっぱりとした味わい
ベトナムのサンドイッチ「バインミー」はさっぱりとした味わい


豊かな香りと肉厚でしっかりとした歯応えがあり、栄養豊富な原木シイタケ。県内の生産者らでつくる農事組合法人「森のめぐみ」(つくば市中野)は、中川学園調理技術専門学校(水戸市)の協力を得て、シイタケを使ったレシピ6品を考案した。若い世代に注目してもらえるように手軽さなども考慮し、食材の特色が生きる料理を提案。3月下旬に試食会も開かれ、和洋中の多彩なレシピが披露された。

原木シイタケの食べ方を新たに提案することで、若い世代にも広く興味を持ってもらおうと、森のめぐみが同校に依頼してレシピ集を作成した。生のシイタケと干しシイタケを使い、それぞれ3品ずつを紹介。レシピ集はシイタケの販売時に添えるほか、イベントで配布するなどして活用していく。

森のめぐみで商品開発などを担当する飯泉ひろみさんは「30〜40代の若い世代を意識した。特に干しシイタケは、戻し方が分からないという人が多い。戻し方を知って、気軽に食べてもらいたい」と期待を込める。

6品は、エビを肉厚なシイタケで挟んだシイタケのエビプリサンドをはじめ、シイタケを挟んだベトナムのサンドイッチ「バインミー」、干しシイタケを使った炊き込みご飯、クリームスープ、中華うま煮、焼きシイタケと味噌(みそ)マヨネーズの和えもの。

レシピを考案した一人、同校の真嶋伸二統括部長は「誰でも作れるように、技術的にも工程的にも難しくないようにしている」と話す。同時にシイタケの味わいを生かすように工夫が施されている。

東京電力福島第1原発事故の影響で、原木シイタケ生産者は出荷制限や自粛、風評被害に直面し、苦境に立たされている。生産者は西日本から栽培に必要な原木を取り寄せるなどして、安全安心なシイタケ生産に尽力している。高橋恭嗣理事長は「まずは原木シイタケを食べてもらうことが、産地の復活につながる」と力を込めた。 (平野有紀)



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