2015年9月11日(金)

常総で鬼怒川決壊 大規模浸水 12人不明 本県・栃木に記録的豪雨

県内25万人 避難指示・勧告

台風18号の影響による大雨で鬼怒川(右下)が氾濫し、決壊した堤防から流れ出す水=10日午後1時25分、常総市(共同通信社ヘリから)
台風18号の影響による大雨で鬼怒川(右下)が氾濫し、決壊した堤防から流れ出す水=10日午後1時25分、常総市(共同通信社ヘリから)

台風18号の湿った空気が流れ込んだ影響で、栃木県と本県の県西地域などで9日から10日にかけて記録的な大雨となり、常総市三坂町の鬼怒川の堤防が決壊して、大規模な浸水被害に見舞われた。県は10日午前、災害対策本部を設置し、自衛隊に出動を要請。自衛隊や警察、消防が家屋などに取り残された住民の救助を続けた。常総市によると、12人が行方不明の可能性がある。河川の増水や土砂災害の危険などで、県内の約10万世帯約25万人に避難指示や避難勧告などが出され、36市町村に299カ所の避難所が開設されて、大勢の住民が避難した。

県は被害が甚大として、常総と古河、結城、下妻、筑西、八千代、境の7市町に災害救助法の適用を決定した。

県災害対策本部によると、堤防が決壊、氾濫したのは常総市三坂町付近の鬼怒川と、古河市久能の宮戸川、同市東諸川の西仁連川など。さらに、石岡市柿岡の恋瀬川などで堤防越水が発生。国土交通省によると、国が管理する関東の河川の堤防決壊は1986年の小貝川以来という。

同省によると、鬼怒川の堤防決壊による被害は、最大約6900棟に及ぶ恐れがある。

県防災ヘリや航空自衛隊百里基地ヘリのほか埼玉、群馬、山梨の防災ヘリなどが救助に出動。常総市を中心に屋根や車に上がったり、木や電柱につかまっていた住民を救助した。

警察庁によると、10日夕までに、警視庁や愛知、岐阜、福井、富山県警など計9都県警は広域緊急援助隊員405人を派遣した。

常総署などによると、「人が乗った車が流されるのを見た」「60代の男性が屋根から流された」などの情報が寄せられている。境町の36歳女性など6人が軽傷。

常総市災害対策本部によると、11日午前0時現在、12人と連絡が取れなくなっている。

県などによると、10日午後4時現在、常総市内を除く住宅被害は、床上浸水は古河市や結城市などで122件、床下浸水も527件が確認。国道125号や同354号などで道路冠水による通行止め。JR水戸線などで運休が相次いだ。

県内各市町村は同日未明から避難指示や避難勧告を順次発令して避難所を開設した。

気象庁は「重大な危険が差し迫った異常事態」と判断し、同日午前7時45分、栃木県に続き県内全域にも大雨特別警報を発令。水戸地方気象台によると県内は7日午後6時から断続的に雨が降り、古河の雨量は10日午後4時までに年間の4分の1に相当する295ミリを記録した。

気象庁によると、10日午後8時すぎ、本県の一部地域で大雨の特別警報を解除した。

県教委によると、10日は、公立学校のうち184校が休校、139校が短縮授業。県立鬼怒商高と常総市立玉小、同市立石下中は校舎への浸水が確認された。11日は同98校が休校、1校が短縮授業。

栃木県でも河川の氾濫や土砂災害が発生。

警察庁によると、10日夕現在、栃木県内で1人が不明、栃木や茨城、埼玉など9県で計21人がけがをした。

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