2015年9月12日(土)

常総 不明22人に 鬼怒川決壊 1万1000世帯浸水

地面が大きくえぐられた堤防決壊現場。濁流が流入した市街地側を望むと、破壊された住宅が点在していた=11日午前11時半、常総市三坂町
地面が大きくえぐられた堤防決壊現場。濁流が流入した市街地側を望むと、破壊された住宅が点在していた=11日午前11時半、常総市三坂町

本県など北関東や東北地方を中心に降った記録的な豪雨で、県は11日、鬼怒川の堤防が決壊し甚大な浸水被害に見舞われた常総市で、22人が行方不明になっていると発表した。8歳の子ども2人が含まれるという。同市での住宅の浸水被害は計約1万1千世帯(同日午後5時現在)に上った。被災から一夜明けた同日は自衛隊や消防、警察などが約2千人態勢で捜索活動に当たり、住宅などに取り残された住民の救助活動が続けられた。

県災害対策本部によると、同日午後5時現在、同市で連絡が取れない人は前日から大幅に増え計22人となった。救助要請837人のうち、649人が救出された。

市内のきぬ医師会病院と水海道さくら病院では入院患者らの転院搬送が行われ、市内2カ所の特別養護老人ホームでは入所者計約160人が2階に避難している。

避難者の数は10市町64カ所の避難所に5435人。常総市東部地区の1万1664世帯で停電・断水が続いている。常総市役所が浸水し、常総警察署周辺にも浸水地域が拡大。停電が続く市役所の災害対応を支援するため、県は職員約10人を派遣した。

同市の浸水地域では同日、ヘリ38機が出動して捜索・救助活動が行われた。

同市内で浸水した農地面積は水稲を中心に約2千ヘクタール。同日午後1時現在、浸水の影響で調査できない自治体を除いた県内の農作物の被害は水稲やソバなど計約1080ヘクタール。

今回の豪雨災害による県内の人的被害は常総と古河、境の3市町で重症1人、中等症3人、軽症4人。住宅の浸水被害は床上が4567世帯(常総市約4400世帯)、床下が7181世帯(同6600世帯)となった。

県は同日、新たに守谷、坂東、つくばみらいの3市に災害救助法の適用を決めた。既に決定済みの7市町に加え、同法の適用は県内で計10市町となった。

国土交通省は、水を川に戻す排水作業を10日夜から開始し、11日午後4時現在、ポンプ車19台で実施中。最終的には同省各地方整備局の計74台で対応する。さらに、約140メートルに渡って決壊した堤防の応急工事を1週間程度で行う方針。ブロックや石を投入し、遮水シートで覆う。さらにその後、鋼矢板で補強する。

また、常総市内の浸水範囲は同日午後4時現在約25平方キロメートル。これまでに流出した水が南側に流れ、浸水範囲が拡大。最大浸水範囲を37平方キロメートルと想定している。

(戸島大樹、高岡健作)

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