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小笠原が引退会見 若手へ“常勝”託す

報道陣に囲まれ21年間のプロ生活について話す鹿島・小笠原=カシマスタジアム、菊地克仁撮影
報道陣に囲まれ21年間のプロ生活について話す鹿島・小笠原=カシマスタジアム、菊地克仁撮影


現役引退を発表したJ1鹿島のMF小笠原満男(39)が28日、カシマスタジアムで記者会見を行い、21年間のプロキャリアを振り返った。

-現在の心境は。

本当にサッカーとアントラーズが大好きだし、まだまだサッカーをやりたい気持ちがあるというのが正直な気持ち。このチームがさらに強くなっていくためには、自分が出場するよりこれからの若い選手たちにピッチに立ってほしいと思った。それが今後アントラーズが強くなっていくために必要なこと。自分は身を引く時が来たかなという思いで決断した。

-たくさんの試合に出てたくさんのタイトルを獲得したが、思い出に残っているタイトルは。

このチームで数多くのタイトルを取らせていただき、すごくいい思いもさせてもらったけど、自分の中ではいい思い出よりも悔しい思い出の方が多い。自分のせいで負けた試合もたくさんあるし、あと一歩で取れなかったタイトルも数多くある。来シーズンのアントラーズの選手たちは常にタイトルを取り続けるチームであってほしいし、常に勝利を目指して数多くのタイトルを積み重ねていってほしい。

-今後の活動予定とファンへのメッセージを。

鹿島アントラーズにここまで育ててもらったので、これからは恩返ししていきたいという気持ちが強くなった。具体的なことはこれから話をさせてもらうが、アントラーズが強くあるために、もっともっと成長していくために、力になれるようなものを何か自分なりに見つけていきたい。

これまで応援してくれたサポーターの皆さんには感謝の気持ちしかない。いいときも悪いときも鹿島アントラーズまたは自分を応援してくれて。本当にその声援のおかげでここまでやってこられたし、すごく感謝している。これからも鹿島アントラーズを応援していってほしい。

-選手として成長する上で鹿島アントラーズはどんな場所だったか。

本当に多くのことを学ばせてもらった。ジーコからは、このチームは常にタイトルを取り続けなきゃいけないと言われ続けた。そのために24時間サッカーのことを考え、練習で100パーセントやり、それを試合につなげ、勝利を目指せと言われてきた。一番ここで教わったこと。

-引退を決めた時期と、チームメートやスタッフにはいつ伝えたのか。

ピッチでプレーしたい、勝ちたいという思いがすごく強い。それが出来なくなってきたときに身を引くというのはだいぶ前から決めていた。選手、スタッフにはシーズン途中に伝えるのが正解だったかもしれないが、自分としては全てを終えてからみんなに報告したくてクラブワールドカップ3位決定戦のリバープレート戦が終わった後にあいさつした。

-選手として印象深いゴールは。

ゴールではないが、印象に残っているのは(1999年)ナビスコカップ決勝でPKをGKに止められてタイトルを逃したこと。自分のミスでタイトルを逃したことが一番印象に残っている。

-現役生活の中で一番誇れるものは。

自分がやってきたことは、偉大なOBたちのまねをしてきただけ。いいときも悪いときもどういう立ち振る舞いをすべきか、先輩たちから見て学んできた。そのOBたちが本当に素晴らしかったということで、自分が誇れることではない。

-最終試合のリバープレート戦に出場時、特別な感情はあったか。

最後勝ちたかったし、何とか点取って勝って終わりたかったという思いだけ。自分だけのことを考えれば最後クラブW杯で優勝してハッピーエンドで終わりたかったが、悔しいまま終わるっていうのも何か自分らしかったかな。

-21年間、一線級で集中を切らさずやってこられたモチベーションは。

自分がここまでやってこられたモチベーションは同期たち。中田、曽ケ端、本山。彼らに負けたくないという思いでやってた。本当に彼らと一緒にサッカーできて良かった。ライバルは必要だった。



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