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《茨城国体》重量挙げ 成年男子109キロ超級スナッチジャーク、3位 野中、意地の表彰台 歯食いしばり耐える

〈重量挙げ成年男子109キロ超級ジャーク〉217キロに成功し3位入賞を果たした野中雅浩(県競技力向上対策本部)=高萩市文化会館、吉田雅宏撮影
〈重量挙げ成年男子109キロ超級ジャーク〉217キロに成功し3位入賞を果たした野中雅浩(県競技力向上対策本部)=高萩市文化会館、吉田雅宏撮影


ふらついた足を意地で踏ん張った。重量挙げ成年男子109キロ超級の野中雅浩(県競技力向上対策本部)はジャークで217キロをクリアし3位。スナッチも3位で、「今年1年間で一番重きを置いた大会。(天皇杯得点を)12点取れてよかった」と汗を拭った。

4月ごろから調子が上がらない状態が続き「不安が残る形で試合を迎えた」。その中でもベストに近づけようと筋力トレーニングを地道に積み上げてきた成果が、きらりと光る二つの「銅メダル」として表れた。

スナッチは1本目で160キロを決めた。2本目は重量を一気に167キロに上げた。「4位の選手と競っていたので、相手をつる作戦だった」。相手は実力以上の重さに挑まざるを得なくなり失敗。結果的には自身も2、3本目を続けて失敗したが、3位をもぎ取る作戦勝ちだった。

続くジャーク。2本目。重くのしかかる217キロに、1、2…4歩。よろめいたが、歯を食いしばり耐えた。「仲間の声が心強かった」

重量挙げの大会は体重の軽い階級から競技が進む。普段の大会では、109キロ超級がチームにとって「アンカー」を担う競技者だ。一方、5日間続く茨城国体の重量挙げはこの日が中日で、これから本県選抜の少年男子と女子が他都道府県としのぎを削る。

「つなぎ役ということで、いいバトンを渡せたらと思って臨んだ。『まずまず』の結果に終わってしまったが、後の選手に頑張ってほしい」。控えめに語るが、仲間を思うその顔には熱い汗が流れた。 (小原瑛平)

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