次の記事:残業申請しないよう求める 不適切指導

《2020年夏季茨城県高校野球大会》2回戦・県西ブロ 岩瀬日大、接戦制す 小松粘投に打線奮起

岩瀬日大-境 7回裏岩瀬日大2死満塁、大山桂が三遊間を抜く決勝の適時打を放つ=笠間市民
岩瀬日大-境 7回裏岩瀬日大2死満塁、大山桂が三遊間を抜く決勝の適時打を放つ=笠間市民


同点に追い付かれた直後の七回裏、2死満塁の好機に岩瀬日大の5番・大山桂汰(3年)は「絶対に打つ」と強い気持ちで打席に向かった。3球目のストレートを思い切り振り抜いた打球は三遊間を抜け、貴重な勝ち越し適時打となった。

岩瀬日大は二回に押し出し死球で先制したが、六回まで無安打という重苦しい展開が続いた。そんな中、エースの小松浩太朗(3年)が苦しみながらも要所を併殺などで切り抜け、我慢強い投球でチームを鼓舞した。七回にスクイズで同点に追い付かれたが、「バックを信じて腕を振るだけ」と味方の反撃を待った。

七回裏、先頭打者が敵失で出塁すると、後続も死球と安打で続く。迎えた2死満塁、大山が待望の勝ち越し打を放った。「初回の好機を自分がつぶしていたので、打ててとにかくほっとした」と安堵(あんど)の表情で振り返った。

仲間の援護に、小松も最高の投球で応えた。勝ち越しの瞬間、「俺が必ずこの1点を守り切る」とつぶやいた言葉通り、八、九回の打者6人を完璧に封じ込め、緊迫した投手戦に終止符を打った。

試合後、石塚和之監督(53)は「苦しい展開だったが、勝ちという結果が全て。(次からも)しっかり足元を見て一戦一戦全力で戦う」と見据えた。大山と小松は「全員野球で目標の8強入りを必ず達成する」と口をそろえた。



茨城の求人情報

全国・世界のニュース