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《2020年夏季茨城県高校野球大会》2回戦・県南ブロ 藤代、ミスから失速 好機逃し初戦で涙

藤代-江戸川学園 延長10回裏江戸川学園2死満塁、工藤の中前適時打でサヨナラのホームを踏み、喜ぶ三塁走者の塙。捕手・谷合=ジェイコム土浦
藤代-江戸川学園 延長10回裏江戸川学園2死満塁、工藤の中前適時打でサヨナラのホームを踏み、喜ぶ三塁走者の塙。捕手・谷合=ジェイコム土浦


同点で迎えた延長十回裏2死満塁。マウンドの藤代・藤平翔馬(3年)は得意の制球力で相手を封じようと試みた。指の感覚は悪くない。しかし、「抑えようとする気持ちが空回りしてしまった」。内角を狙って投じたボールは真ん中へ。痛恨のサヨナラ打を浴びた。

県南地区公立校の雄・藤代が初戦で姿を消した。「初戦が一番やばいと思っていた」と菊地一郎監督(50)。思うように経験、練習ができなかった焦りで、細かなミスが多発した。

流れは最初から相手に傾いた。一回表、先頭の原基希主将(3年)が中前打で出たが、直後にけん制死。エンドランのサインで走塁体勢に入ったところを狙われた。「そういうのは絶対なしにしようと話していたのに…」。サインミスは、休校明けからの課題だった。

その後も要所でサインミスが出て、リズムに乗り切れなかった。1点を追う五回2死一、三塁、打者がボール球を見逃し、二塁に走っていた一走がタッチアウトとなった。同点に追い付き、なおも好機が続いていた八回2死一、二塁でも、同様に二走がアウトになった。

それでも何とか食らい付き、接戦を展開したが、延長で力尽きた。菊地監督は「序盤から敗色濃厚の中で、よく耐えてくれた。帰ったら褒めてやりたい」と選手に賛辞を送った。



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