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「魅力発信」「変化に対応」 茨城県内で入社式 新社会人、初々しい抱負

新規採用職員を代表し大井川和彦知事から辞令を受け取る横山茉優さん=県庁
新規採用職員を代表し大井川和彦知事から辞令を受け取る横山茉優さん=県庁


新型コロナウイルスの感染が収まらない中で新年度を迎えた1日、茨城県内の企業や官庁で入社式や辞令交付式が開かれ、新社会人がデビューした。感染防止策として出席者を限定、ビデオメッセージを流すなど、昨年に続く異例の対応となった。

■県庁
県は、新規採用職員の辞令交付式を水戸市笠原町の県庁で開いた。新型コロナの感染拡大を踏まえ、231人(男性133人、女性98人)の新採職員の中から代表2人のみが参加。例年と異なり、氏名点呼や幹部職員紹介は省略された。

農業政策課配属の横山茉優さん(23)=水戸市出身=が大井川和彦知事から辞令を受け取り「コロナ禍で県全体に元気がない中、茨城の魅力を発信できるように努めたい」と初々しい笑顔で誓った。もう1人の代表で厚生総務課配属の荒木智也さん(22)=神栖市出身=は「全体の奉仕者として、誠実かつ公正に職務を執行する」と緊張の面持ちで宣誓した。

訓示は動画配信となり、新採職員たちは配属先のパソコンでそれぞれ視聴した。大井川知事は「日常生活や仕事の在り方が大きく変化している。得がたいチャンスと前向きに捉えてほしい」と述べた。

市町村課配属の小田倉大智さん(22)=日立市出身=は「自分が思ったことをしっかり発信していくことを大切にしたい」と語った。

■常陽銀
127人が入行した常陽銀行(水戸市)は、前年に続き入行式の集合開催を見送り、新入行員が笹島律夫頭取のビデオメッセージを配属先で視聴した。

笹島頭取は「ニューノーマルと言われる状態、常識が広がり、お客さまのニーズはもちろんのこと、金融機関との接点の在り方も大きく変化している」と強調。「失敗を恐れず仕事に取り組んでほしい」と語りかけた。

本店営業部では新入行員4人が桜井紳一部長から辞令を受けた。かすみがうら市出身の山口裕和さん(24)は「就職活動で感じた(オンラインの)利便性や不便さは、お客さまとの関係性でも必ず生きてくる」と述べた。水戸市出身の永山莉帆さん(22)は「変化に対応し、新しいものにどんどん挑戦していければ」と抱負を話した。

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