《茨めん(ibamen)》味玉チャーシュー饗油そば 麺屋饗者(茨城・ひたちなか市)


■魚介の香り立ち上る
東京・武蔵野市が発祥とされ、今ではラーメンのジャンルとして確立した、スープのない「油そば」。茨城県内で提供する店舗がまだ少なかった2013年、オープン1周年記念で提供したところ好評で、たちまち店の看板メニューになった。店主の石川真吾さん(41)は「最初は期間限定のつもりだったんですけど」と笑う。
開発当初は「油そばの知識はゼロに等しかった」が、試行錯誤を重ね半年がかりで完成させた。中でも「味玉チャーシュー饗油そば」(1380円)は、「肉を食べている実感が湧くように」と肩ロースのチャーシューを6枚のせた。メンマや味付け玉子、のりなど他の具材と中太の縮れ麺を一緒にかき混ぜると、丼の底にあるタレと絡み合い、魚介独特の香りが立ち上ってくる。
そのまま味わうこともできるが、油そばは酢やラー油で「味変」できるのが特徴。コショウやしょうゆを加えるなど自分好みの味を探し出す楽しみもある。
油そば開発の過程で誕生した「饗ジャンクそば」(1150円)は、砕いたラーメン菓子とフライドガーリックが具材に加わっており、食感とパンチを楽しみたい若い男性を中心に人気を集めているという。
茨城県ひたちなか市田彦999
営業時間は午前11時半~午後1時50分(ラストオーダー)、同5時半~8時40分(同)
定休日は月曜、第1、3火曜
(電)029(271)3677