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《2020年夏季茨城県高校野球大会》4回戦 佐和・黒田、制球に乱れ5回2失点

水戸啓明─佐和 5回を投げ2失点と踏ん張った佐和のエース・黒田=ノーブルホーム水戸
水戸啓明─佐和 5回を投げ2失点と踏ん張った佐和のエース・黒田=ノーブルホーム水戸


佐和は過去最高成績となる「8強入り」を目指したが、惜しくも届かなかった。4番でエースとして引っ張ってきた黒田晃大(3年)は「目標は達成できなかったが、このメンバーで野球ができて楽しかった」と涙はなかった。

この日は自己最速を更新する144キロをマークし、「直球の調子は良かった」。しかし、1年時から課題だった立ち上がりに制球が乱れた。変化球でストライクが取れず、初回に三塁打と捕逸で先取点を奪われると、二回にも追加点を許した。

それでも、三回からは本来の力を発揮した。181センチの長身から投げ下ろす直球を武器に3点目は与えなかった。五回を終えたところで、「もっと投げたかった」という黒田だったが、大川修一監督(37)は、スタミナ不足を考慮して降ろす決断を下した。

ならば4番の仕事を全うするだけ。2点を追う八回、右翼線への適時二塁打を放ち、同点に追い付いた。「一本出してやる気持ちで打席に入った」という言葉通りの結果を出した。

だが、九回表に相手打線に4点を奪われ、力尽きた。

プロ入りを目指す黒田。入学時65キロしかなかった体重は食事とトレーニングで77キロまで増やした。「変化球の精度を上げ、勝てる投手になりたい」と次の目標を語る。夢への道は始まったばかりだ。

■佐和・大川修一監督(37)

終盤は思い描いていた展開で追い上げることができた。最後は相手の勝利への執念が勝った。



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