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《2020年夏季茨城県高校野球大会》4回戦 水城の主砲・舟生、気迫の決勝打

石岡一-水城 8回裏水城1死一、二塁、舟生の右前適時打で、二走・柳橋がヘッドスライディングで先制のホームイン=ノーブルホーム水戸
石岡一-水城 8回裏水城1死一、二塁、舟生の右前適時打で、二走・柳橋がヘッドスライディングで先制のホームイン=ノーブルホーム水戸


エースが無失点で踏ん張れば、頼れる4番が決勝打を放つ。こうなれば水城のものだ。関根茂彦監督(41)は「エースがよくぞ抑え、4番がよくぞ打ってくれた」とたたえた。

両エースが譲らず、七回までスコアボードに「0」が並んだ。2年生エース・樫村佳歩は、七回まで無安打に抑える完璧な投球。1死一、三塁の窮地が八回表にやって来たが、投ゴロと三振で見事切り抜けた。

エースの気迫が流れを呼ぶ。その裏、1死一、二塁の好機が4番・舟生陽葵主将(3年)に巡って来た。七回を終えた時、「1点勝負。次の回に何としても1点を取りにいこう」とチームを鼓舞していた。

「樫村も頑張っている。ここで一本出さなければ4番じゃない」。高めに甘く入った初球を見逃さず、思い切って振り抜いた。鋭い打球は一塁手の横を抜け、右前に転がった。三塁走者がヘッドスライディングで生還するのを見届けると、一塁ベース上でベンチに向かって両拳を突き上げた。

石岡一は秋の県大会でサヨナラ負けを喫した相手。舟生は「その時の悔しさを忘れず、苦しい練習にもみんなで懸命に取り組んできた。リベンジできてうれしい」と喜んだ。

次は昨夏に敗れた霞ケ浦との対戦だ。「先輩たちの分の借りも返すつもりで、最後の試合を勝って有終の美を飾りたい」と再度のリベンジを誓った。



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