《2020年夏季茨城県高校野球大会》2回戦・県北ブロ 勝田・勝村主将 復帰戦躍動、仲間に感謝
「楽しかった。出させてくれたみんなに感謝したい」。敗戦が決まったが、勝田の勝村光輝主将(3年)は仲間を誇った。今月頭に利き手の右手薬指を骨折し、初戦は欠場。15日から練習を再開し、この日が復帰戦だった。痛み止めを飲みながら、1安打1四球1盗塁と躍動した。
精神的にもチームの支柱だ。初戦の11日は「骨がくっついていなかった」が痛む様子を見せず、「ピンチのときは出るから」と仲間を鼓舞。この日は序盤から大差をつけられたが諦めず、ベンチの最前列から、守備位置のショートから、終始声を掛け続けた。
試合後は涙を見せず、仲間の肩をたたいて励ました。屋代和成監督(41)は「兄弟のように意思疎通ができ、信頼できる。最高のキャプテンだ」と賛辞を惜しまなかった。