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《2020年夏季茨城県高校野球大会》3回戦 多賀バッテリー 輝く 

多賀-常総学院 粘り強い投球で常総学院を破った多賀・神永投手=ノーブルホーム水戸、菊地克仁撮影
多賀-常総学院 粘り強い投球で常総学院を破った多賀・神永投手=ノーブルホーム水戸、菊地克仁撮影


小学4年からバッテリーを組む多賀の先発・神永耀成と捕手・山本琉雅の2年生バッテリーが強豪・常総学院を撃破し、4回戦へと導いた。

最後の打者は神永の直球で、捕飛に打ち取った。ウイニングボールをしっかりとつかんだ山本は、右拳でガッツポーズをつくり勝利をかみしめた。

3年生部員は5人。先発の大半を2年生が占める2年生が主力のチームだ。格上の常総学院との対戦が決まると、神永は「楽しみ半分、緊張半分」、山本は「なかなか対戦できない相手。わくわく感があった」と心待ちにした。

大会に向け、130キロ台後半のキレのある直球に加え、スライダーを中心に変化球を磨いた。新型コロナウイルスによる部活動休止の期間も、近所の2人はキャッチボールを続け、練習を重ねてきた。

この試合は最速139キロを記録。「調子は良かった」(神永)。岡英樹監督(52)は「山本だからこそ、神永のいいところを引き出せた」と評価。緩急のある投球で、力のある打者を次々と打ち取った。

結果は9回を投げ抜き、被安打9、5奪三振、2失点。女房役の山本が「いつもは30点ぐらいだが、きょうは100点満点をあげたい」と好投ぶりをたたえた。チームが目指してきたのは「強豪私立校に対する勝利と県大会ベスト8」。欲張らず、まずはもう一つの目標達成に向け、次もひた向きに戦う。



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