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《2020年夏季茨城県高校野球大会》3回戦 水戸一の主砲青山、先制打 スライダー対策奏功

岩瀬日大-水戸一 3回表水戸一2死一、二塁、青山が中越えの2点二塁打を放って塁上でガッツポーズ=笠間市民
岩瀬日大-水戸一 3回表水戸一2死一、二塁、青山が中越えの2点二塁打を放って塁上でガッツポーズ=笠間市民


勝利をたぐり寄せる先制打に、水戸一の主砲、青山拓矢(3年)が塁上で大きな雄たけびを上げた。好機を一振りで仕留めた。右中間への二塁打で2点を先取。試合の主導権を握り、「思い切りよく打とうと思っていた。チャンスで打ててよかった」と白い歯を見せた。

三回の2打席目。前の打者が四球で出て2死一、二塁の好機。竹内達郎監督(46)はタイムを取り、「いつも通り思い切りいけ」と伝令した。指揮官は文言そのものではなく、時間を取ることで「相手の間をずらして相手の動揺を誘う」ことが狙いだった。

そのかいがあり、「落ち着いて打席には入れた」と集中。初球、甘く入ったスライダーを強打し、右中間へ運んだ。4日間、相手投手を想定し、竹内監督が打撃投手を務めてスライダー対策を講じた成果が実った。

3年生は入学時から竹内監督と30分間の個人面談を定期的に重ね、野球への姿勢や決意などを表明してきた。主砲は「チャレンジし続ける」と言い続けたという。打撃不調の時でも指揮官は「4番」から動かさず、「頼りになる男」と全幅の信頼を寄せてきた。

次戦は常総学院を破った多賀が相手。今大会初安打が出て勢いに乗る男は「最後まで攻め切りたい」と力強く語った。

177センチ、89キロ。多賀中出身。



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