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夏季茨城県高校野球 頂点夢見た球児に配慮 4強を同時優勝に

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8強決定での打ち切り発表から一転、茨城県高野連は29日、「2020年夏季茨城県高校野球大会」を準々決勝まで行うことを決めた。変更の背景には「優勝」を目指して努力してきた球児の思いをくむ判断があった。

度重なる雨天延期で同大会は26日、決勝戦予定日だった8月4日までに日程を消化できないことが確定した。県高野連は勝ち残ったチームが等しく試合を消化できる点を重視し、4回戦までで打ち切ることを決めた。

国民体育大会は準々決勝まで行えば、打ち切りになっても複数校を優勝とする規定がある。優勝校が決まった方が球児のためになると考えた榎戸努専務理事は、各理事と電話で意見交換し開催を模索。県大会も勝ち残った4校を同時優勝とすることになった。

当初は授業時間確保のため、決勝戦以外の試合日は土日祝日のみだった。しかし、県教委も4日間の試合中止があった事情を考慮し、準々決勝の平日開催を容認。2球場を確保できて条件がそろった。表彰式は行わないが、4校には後日、賞状や記念品などを贈呈する予定だ。

準々決勝の予備日は8月6日のみ。春の選抜大会につながる地区大会が、同15日から始まるためだ。新チームの強化期間を考えれば、それ以上日程を延ばせなかった事情もある。

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