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《新型コロナ》茨城、2週間で159人感染 高齢者に拡大の兆し

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新型コロナウイルス感染が6月以降に再拡大した「第2波」で、茨城県内では7月末以降にクラスター(感染者集団)の発生が相次ぎ、10日までの2週間で新たに159人の感染が確認された。6月以降の感染者は235人に上り、このうち60代以上は2割弱の40人。重症化リスクの高い高齢者層の感染も徐々に目立ち始め、県内でこれまで感染がなかった地域に広がりを見せている。

クラスターが発生した那珂市の「カラオケはる」関連では10日までに、経営者を含め、同店利用の計14人の感染が確認された。全員が60代以上の高齢層で、家族や知人に感染が広がる例もある。

8日には、カラオケ店関連の陽性者の家族が、入院先の水戸済生会総合病院(水戸市)で感染していたことが判明。その後、この患者の主治医と別の入院患者も陽性と分かった。カラオケ店を起点とする集団感染が、病院に波及した形だ。

水戸市内では7月末以降、「夜の街」関連のクラスターが続き、繁華街とは別の居酒屋でも従業員や利用客ら6人の感染を確認。水戸市は「来店客を把握できない」として店名公表に踏み切り、調査を進めている。

「第2波」では県内34市町村で感染者が発生し、全域で拡大傾向にある。市町村別(公表分)では水戸市が41人で最多。次いでつくば市26人、古河市19人、城里町10人と続く。県南西地域は首都圏や県外とつながりのある感染例が目立ち、県央地域はクラスター関連が多いのが特徴だ。

6月以降の県内感染者235人のうち、年代別では20代が最多の71人。30代以下の若年層が全体の6割を占める。一方、7月末時点で全体の1割に満たなかった60代以上の高齢者層は、10日時点で17%(40人)まで増加。70代以上に限ると26人で11%となる。

重症化しやすい高齢者層の感染が増えると医療提供体制に影響するため、県などは警戒を強めている。

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